育児とはすでに持つ特性を見つける過程
赤ちゃんはかわいくて、不思議でおもしろい。生まれたばかりの赤ちゃんは無力だという説は、もう現代では通用しません。育児現場の人、医療関係者、そのほかさまざまな分野の人が諸説を唱えているので、ママたちは迷ってしまうでしょう。赤ちゃん学では赤ちゃんが無力だとは考えていません。
赤ちゃんが歩けるようになるのはなぜ? 移動のためなら、ハイハイの方が安定しているし早くできます。それでも、赤ちゃんは自ら立ち上がり、よちよち危なっかしく歩き始めます。
これは赤ちゃんに生まれつき歩行パターンの原型がプログラムされているからです。生まれた時から、人間はいくつかの歩行パターンを持ち、いろいろな方法を試しながら自分にいちばん合った方法を選びます。
脳の中ではシナプスの数が減り整理されます。赤ちゃんが歩けるようになるのは生後1年くらいですが、運動を重ねて筋肉がついたからできるというより、時期が来たら自然と発現する行動といえます。
そう考えると、育児とは粘土を重ねて人形を作るのではなく、一本の木から彫刻を作るような過程だと言えます。いらない物を切り、その中から子どもの実態が見えてくる。もともと持つ特性を見つけるのだから、削ればいいのです。
作り上げようと思うと大変ですが、探してあげると思うと、気が楽になりますよね?草も木も動物も、生き物すべてが遺伝子を残すのが性だとすれば、人間だけが後世に自分と別のものを作ろうと思うのは厚かましいです。わが子の中に自分に似ているところを探すのも楽しいですね。

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